1999年09月20日
住友化学、溶剤向けT、X第3次値上げ検討も
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は溶剤向けトルエン、キシレンの第2次値上げ交渉が大詰めを迎えているが、原料ナフサ価格が打ち出し当時の予想を上回って上昇しているため、採算面の回復はなお困難としており、引き続き第3次値上げの検討に入る意向を固めている。
 同社は7月にキログラム6円の第1次値上げを実施したのに続き、9月1日から第2次分として6円幅の値上げを打ち出しユーザー各社と交渉に入った。しかし、2次分の値上げ幅は当時のナフサ価格キロリットル当たり1万7,000円~1万7,500円を基準に算定したものだった。その後ナフサ価格は2万円台とさらに大幅に上昇しており、仮に2次値上げ分が満額決着したとしても、採算ライン到達は難しい状況となっている。
2次交渉はすでに大詰めを迎え、今月末までには決着の見通しだが、同社ではナフサ価格の動向次第では10月初めにも第3次の価格修正が必要になるとの見方を強めている。