1999年08月16日
アジアのオレフィン市況強含み、エチレン500ドルへ
プロピレンも400ドル越え、タイト感続く
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 アジアのオレフィン市況が、原料ナフサ高および需給タイト感から強含みの展開が続いており、エチレンはCFRトン500ドル、プロピレン400ドルを伺う勢いまで上昇してきている。業界筋によると、現在の極東アジア向けエチレン輸出価格はオファーが450~500ドルで、成約ベースでも450ドルを超える水準となっており、各国の旺盛な引き合いから500ドルを超える公算が強まっている。とくに韓国、台湾からの引き合いは強く、日本メーカ各社でも自社センター誘導品生産回復から供給余力が減少しておりタイト感が一段と強まっている。
 プロピレンについてもポリプロピレン(PP)を始めとする誘導品需要の回復から急速に引き合いが回復してきており、現在の極東スポット市況は400ドルを超え、依然強含みの展開が続いている。日本メーカの3Q長契ベース台湾向けポリマーグレードは340ドルであるが、まもなく交渉が始まる4Q価格については一段の値上げを打ち出す意向とされており、400ドルを巡っての攻防になるものと見られている。
 日本からのオレフィン輸出は、アジア各国での旺盛な引き合いを背景に、1~6月はエチレンが19万8千トン、プロピレン28万5千トンと過去最高に達している。とくにエチレンでは昨年の年間輸出量14万7千トンを既に上回っており、プロピレンでも31万4千トンに迫る勢いとなっている。下期については誘導品需要の回復から輸出減少が予想されているものの、市況によっては各社の供給圧力が一段と高まる可能性が出てきており、原料ナフサ市況への影響もあり、その動向に注目が集まっている。