1999年08月13日
日本オキシラン、米国からPO2万5,000トン輸入
国内需要堅調で供給不足が表面化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工、日本オキシラン、ライオン

 日本オキシランはPO(プロピレンオキサイト)の供給不足に対処するため、米国親会社のライオンデル社から2万5,000トンの輸入を行う。同社は千葉にPO年産15万6,000トン/SM(スチレンモノマー)35万7,000トンのハルコン法大型併産プラントをもち稼動中だが三井東圧化学(当時)、昭和電工両社のPO事業からの撤退に伴い、供給を肩代わりしたこともあって、供給力に限界が生じていた。
 今秋の定修時にはPO8,000トン/SM1万トンの手直し増設を行うが、POの需要そのものに回復感が強く、ひっ迫は避けられない見通し。
 このため、とりあえず米国からの輸入により不足分を補うことにした。ただPOは、国内価格が低迷し、国際市況を下回っているため、「逆ザヤ」がどの程度解消できるかがカギとなりそうだ。