2000年07月28日
チッソ、タイでのPPコンパウンドの企業化を検討
日系自動車メーカーへの供給を目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:チッソ、トヨタ自動車、日産自動車、日本ポリケム

 チッソは、PPコンパウンドをタイで企業化することの検討を開始した。同国に進出して乗用車を現地生産している本田技研工業の呼びかけによるもので、現地資本等との間で合弁会社を設立して実現を図りたい考えを固めつつある。さほど遠くない時点で結論を下すと見られている。実現すれば、アジアにおけるPPコンパウンドの事業化では上海に続き2件目となる。
 タイは東南アジア地域の自動車の一大生産拠点となっており、日本からはトヨタ自動車、三菱自動車工業、日産自動車、本田技研工業、いすゞ自動車の各社が進出している。また、フォードとGMも現地生産に踏み切っている。このため、バンパーや内装部品向けにPPコンパウンドの需要が大きく伸びており、日・米・欧のPPメーカーが激しいシェア獲得合戦を展開している。現在は、日本ポリケム(近くマイテックスポリマーズ・アジアパシフィックに移管)、モンテルMBJ、グランドサイアム・コンポジットの3社がしのぎを削っている。