2000年07月24日
デュポン、台湾・遠東紡織にSoronaをライセンス
10月から本プラントが稼動/2003年めどに原料1,3PDO自製化
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:帝人、デグサ、デュポン、東レ

 デュポンは現地時間の21日、1,3PDO(プロパンジオール)を用いた合成樹脂Soronaの生産技術を台湾の遠東紡織(Far Eastern Textile Ltd.)にライセンスした、と発表した。この結果、Soronaのライセンス先は、韓国のセハン、日本の帝人、東レに続き4社目となる。
 Soronaは、デュポンが独自の3GT技術をベースに開発した樹脂で、同樹脂を用いた繊維織物は、肌触りがやわらかく、また優れた風合いと快適性を備えている。遠東紡織はアジアのポリエステル大手の一つで、台湾国内とアジア地域を対象に、繊維と織物を供給しており、デュポンとはPTA(高純度テレフタル酸)とナイロン66繊維の合弁会社を運営している。
 デュポンは現在、独デグサ・ヒュルスの生産した1,3PDOを用いてSoronaを生産しているが、2003年にはコーンスターチを原料とした1,3PDO生産設備が稼動する見通しとなっている。また10月から、ノースカロライナ州Kinstonにおいて、Soronaの本格生産設備の稼動を予定しており、当初年産1万2,000トンでスタート、最終的には5万トンに拡大する計画。