2000年07月18日
三菱東京製薬、研究体制を再編・統合へ
創薬研究を横浜地区、安全性・薬物動態研究をかずさ地区に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:田辺製薬、三菱化学

 三菱東京製薬は18日、今年10月1日をもって「横浜研究所」および「かずさ研究所」の両研究所を「医薬総合研究所」として再編・統合し、戦略的かつ効率的な研究活動を推進する、と発表した。
 両研究所でそれぞれ独自に行っていた「創薬研究」を横浜地区に、「安全性・薬物動態研究」をかずさ地区に集約して機能を集中・特化する。またこれに伴い、組織改定を実施する。組織図はhttp://www.c-nt.co.jp/news/tms.jpg>別紙。
 同社は三菱化学と東京田辺製薬が合併し昨年10月に発足して以来、研究部門は「横浜研究所」、「かずさ研究所」および鹿島事業所の「製薬技術開発センター」の3研究所体制でスタートしている。今回再編する創薬研究は、「横浜研究所」と「かずさ研究所」の両研究所にて疾患領域分野を分けていた。一方、プロセス開発、物性分野、製剤開発などの研究は鹿島事業所の「製薬技術開発センター」で行っている。
 今回の創薬研究体制の改革により、共通利用可能なインフラが一ヶ所に集中、設備投資面での無駄を省き有効活用ができるばかりでなく、共通機能集約によるテーマ加速化および要員集中による分野重点化が図られ、研究投資の効率化、技術の維持・向上、ノウハウの総合的な蓄積・共有が可能になるとしている。
 横浜地区に集約する創薬研究においては、三菱化学横浜総合研究所および三菱化学生命科学研究所など三菱化学グループの研究所との今まで以上の連携・シナジー効果による研究のレベルアップが期待できる。
 また、かずさ地区では安全性研究、薬物動態研究を担当するとともに、引き続きゲノム情報を用いたトランスジェニック動物の研究を行っていく。

http://www.c-nt.co.jp/news/tms.jpg>研究所組織図