2000年07月05日
三菱エンプラ、2003年以降にタイのPOM生産倍増を検討
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス、三菱ガス化学

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、将来的な課題としてポリアセタール(POM)の生産拡大を検討していく。現時点では白紙であるものの、2003年頃にはタイ・ポリアセタール(TPAC)の能力倍増などの計画を決定する考え。
 MEPグループは現在、http://www.c-nt.co.jp/news/mep_pom.html">別表のように日本(三菱ガス化学・四日市)、TPAC(三菱ガス化学60%出資)の2拠点で年産3万5,000トンのPOM生産能力を有している。このほか、三菱ガス化学はKEP(韓国エンジニアリングプラスチックス)に50%出資しているが、コンペティター扱いとなっている。なおKEPは当初三菱ガス化学と韓国の東洋ナイロンとの折半出資会社であったが、昨年東洋ナイロンの保有株式を独ティコナが買い取り、現在は三菱ガス化学とティコナが50%づつ出資している。
 POMは、長らく低迷していたが、昨年末頃からアジア経済の回復とともに需要も戻りつつあり、TPACもフル生産が続いている。ただし、1997年6月にTPACは、タイの通貨危機の影響をまともに受けたことから採算的にはまだ厳しい状態にある。しかし、2003年頃には借金返済のめどが立っており、その際には当初の予定通り生産能力の倍増を検討していく考え。

http://www.c-nt.co.jp/news/mep_pom.html">三菱エンジニアリングプラスチックスグループのポリアセタール生産体制