2000年06月28日
バイオ産業情報化コンソーシアム、12年度事業計画決る
蛋白質機能解析、海外情報ベ-ス化など推進
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:味の素、住友製薬、日立製作所、三菱化学、山之内製薬、NEDO

 バイオ関連63社で構成している、「バイオ産業情報化コンソーシアム」(JBIC=会長、古川昌彦三菱化学相談役)は、社団法人設立認可を前に、新発足初年度に当たる12年度の事業計画を次の通り決めた。

[NEDO委託事業]
◇蛋白質の機能解析(委託予算18億9,000万円)
11年度に引き続き実施するもので、すでに味の素、山之内製薬、協和発酵、住友製薬、日立製作所など会員会社のうち23社が再委託を受けて研究を実施中。

[JBIC委託事業]
◇SNPSの頻度解析(委託予算は12、13両年度合わせて61億円)
通産省の製品評価センターを活用し、標準SNPSに関する調査・研究を集中的に行う。
◇バイオインフォマティクス関連データベースの整備と情報処理システムの開発(委託予算8億円)
生物情報を標準化し、情報のセキュリティを確保しつつ世界各国に散在している研究情報を集めて、利用するシステムを構築する。
 対象データベースは、DOBJ(核酸)、GenBank(核酸)、EMBL(核酸)、UniGene(核酸)、PRI(蛋白質)、Swiss-PROT(蛋白質)、PDB(立体構造)など約10社。

 JBICは、1998年11月、バイオ関連12社により任意団体として発足したが、その後政府によって重要性が認められ、科学技術、文部、厚生、農水、通産の5省庁共管による社団法人組織への衣替え手続きがとられている。来月初め正式認可の見通し。