2000年06月19日
エピクロロヒドリン値上げ交渉、大詰めに
ユーザーの抵抗続くも、原料高騰で採算是正急ぐ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:旭硝子、ダイソー

 エピクロロヒドリンの国内値上げ交渉が大詰めを迎えている。ダイソー、旭硝子などメーカー側ではプロピレンなど原料価格の高騰を受け、5月下期以降分からキロ当たり20円の値上げを打ち出しているもので、主要ユーザーであるエポキシ樹脂メーカーとの間で交渉が続いているもの。
 エポキシ樹脂メーカー側は、封止材向けに好調な引き合いが続いていることから高水準の稼動となっているものの、価格転嫁が思わしくないことから抵抗が続いている。
 しかし、エピクロメーカー側では、電解のペアトンでの採算も厳しい状態にあることもあり、個別の塩素製品においても原料価格に見合った採算是正を進めていくことになるとしている。交渉は今月末に本格化、7月頭が大きなヤマ場になると見られている。