2000年06月08日
生分解性プラ研究会、15日『シンボルマーク』発表
定義、企画を統一、市場拡大図る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三井化学、生分解性プラスチック研究会

 生分解性プラスチックのメーカーや研究中の企業44社で構成している「生分解性プラスチック研究会」(会長、中西宏幸三井化学社長)は15日午前11時から経団連会館で総会を開き、決算,事業計画を承認したあと、“地球に優しい”をうたった『シンボルマーク』と、他のプラスチックと見分けがつきやすい『識別表示』方法を採択、発表する。
 生分解性プラスチックは、『グリーンプラ』の呼び名で統一してきたが、各社原料や製法が異なるため、定義や試験方法、国際標準化などについて協議してきた。その結果、「自然界の微生物によって低分子化合物に分解するプラスチック」と同じように使え、使用後は自然界において微生物が関与し、最終的に水と二酸化炭素に分解するプラスチック」などに定義を統一することにした。 現在実用化されている『グリーンプラ』は、大きく分けて微生物系、化学合成系、天然物利用系の3種類、内外多くの企業が本格生産を目ざし準備を急いでいる。
 日本の市場規模は1999年約3,000トンと推定されているが、一般社会の環境意識の高まりから用途も広がり2000年以降は急速に伸びるとみられている。2010年には全プラスチック生産量の約10%が『グリーンプラ』に置き換わるとの予想も出ている。