2000年06月01日
宇部興産と新潟鐵工所、型締力世界最大の全電動式射出成形機をNPE2000に出展
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:宇部興産、大日本塗料

 宇部興産の機械部門である宇部興産機械と新潟鐵工所は1日、3月に客先納入した型締力1,000トンの実機に続いて、世界最大となる型締力1,400トンの全電動式射出成形機を完成、今月米国シカゴで開催されるプラスチック見本市「NPE2000」出展のため出荷した、と発表した。
 宇部興産機械の米国法人であるUBE MACHINERY,INC.が、NPE2000において、1,000トンおよび1,400トン両機の成形実演を予定している。1,400トン機は、超ワイドプラテンを標準装備し、同等クラスの油圧機では困難な高速射出を実現、従来2,500トンクラスの油圧機で成形していた製品の成形が可能となっている。さらにダイプレストおよび大日本塗料と共同開発した金型内塗装技術(インモールドコーティングプロセス)とあわせることで、大型製品の用途開発が可能。主なスペックは、最大射出速度:毎秒125ミリメートル(従来の油圧機に比べ150%アップ)、タイパー間隔:1,830ミリメートル×1,320ミリメートル(2,500トンクラスのプラテン)、機械寸法:長さ14.50メートル×幅3.83メートル×高さ3.10メートルとなっている。
 1,400トン機の標準本体価格は9,300万円。両社は今後受注活動に入るが、電動式射出成形機で30トンの小型機から今回の1,400トンの大型機までのフルラインアップを達成、独自技術を付加することでさらなる拡販を目指す考え。