2000年05月30日
公取委・酒井課長「ポリプロ業界立入り検査」でコメント
「価格カルテルの疑い、結論までに半年~1年」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:公正取引委員会

 公正取引委員会審査局の酒井享平管理企画課長は30日、ポリプロピレン各社に対して立入り検査を行ったことについて、当社編集部の質問に答え要旨次の通り語った。
 「ポリプロピレン各社に対しては、価格カルテルの疑いがあるということで立ち入り検査した。法的には一応審査を開始したということになる。いつ結論が出るかはいまの段階では何ともいえないが、半年から1年というのがふつうだ。疑いがあるということだけなので、今後のことは何ともいえない。証拠が十分でなくても疑いはあるという場合は、法律ではなく行政指導で警告し、排除措置をとってもらう。疑いが弱いときは注意にとどまるし、真っ白な場合、何も措置をとらないことも理論的にはあり得る。(なぜ今回ポリプロ業界が対象になったのかの質問には)それは今は言えないが、一般論として言えば、取引先など外部から指摘があったり、われわれの調査で“価格が不自然に動いている”ことが確認された場合がふつうだ。」