2000年05月15日
住友製薬、原薬部事業を住化ファインケムに移管
研究・製造・品質保証から一貫体制に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、住友製薬

 住友製薬は15日、6月1日付で特薬営業本部で行っている医薬バルクの一部と中間物および食品添加物などの事業を住友化学グループの住化ファインケムに移管する、と発表した。医薬事業と関係の深い医薬バルクの一部品目は、引き続き販売を継続する。
 同社は、特薬営業本部原薬部で医薬バルグや中間物などの事業を行って来たが、医療費抑制策、新GCPの実施、治験薬GMPの施行などにより事業環境が厳しくなってきており、原薬部事業関連の研究・製造部門を持たない同社にとって事業の再構築が課題となってた。
 同社では、原薬部事業を継続、発展させるためには、自社で調査、研究、製造し、海外営業部門を持つことなどが必須としている。住化ファインケムは、研究・製造・品質保証部門などを有し、一貫した体制の下、医薬バルクや中間物をはじめとする医薬品分野と高分子添加剤や写真薬、情報記録材料などの精密化学品分野を事業の柱としてグローバルな事業展開を行っている。今回、同社と協議の結果、医薬バルクの一部と中間物および食品添加物などの事業を移管することで合意したもの。