2000年05月15日
エチレンのアジアのスポット相場に下げ止まり兆し
欧州向け輸出増等による需給改善と原料高が作用
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 大手商社やエチレンセンター筋によると、アジア地域におけるエチレンのスポット相場に下げ止まりの兆しが出てきた。プロピレンの場合も同様という。
 同地域のエチレンのスポット物の相場は1月末当たりから急速に上昇、3月中旬にはトン当たり750~760ドルというこの数年見られなかった高水準に達した。ところがその後は、原料高に音を上げた同地域のユーザー各社が相次いで誘導品ならびに加工製品の大幅減産に踏み切ったことやナフサ価格が下落してきたこと等が作用して週単位で下降してきた。先週末の平均は同550ドルまで下がった模様。
 しかし下落幅はこれまでに比べて大幅に縮小しており、しかも多くの大手商社によると、ここにきてトレーダー筋の間には現状維持を強く指向する向きが急速に増えているという。
 これは、韓国やタイのエチレンセンターが、需給がタイトで価格も高い欧州への輸出に積極的に取り組んできたことや、アジア地域の多くの石化センターが定修・運休に入ったことなどで全体の需給がタイトバランスに変わりつつあるためと見られている。また、先週に入ってナフサの先物が再度高騰し始めていることも少なからず影響していると見てよさそうだ。商社の多くは、アジア地域におけるエチレンならびにプロピレンのスポット相場は5月末に下げ止まると予想している。