2000年05月09日
CPLアジアスポット市況、ロシア品など玉流入で軟化傾向に
需給バランスは堅調に推移も、一部ユーザーに買い控えの動き
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 CPL(カプロラクタム)のアジアスポット市況は、台湾・韓国など需要は堅調に推移しているものの、ここへきて他の合繊原料に引きづられる形で軟化傾向となっており、現在はCFR・トン1,450ドル前後と、コントラクト価格より50ドル低い水準での交渉となっている。
 CPLは、主要誘導品であるナイロン繊維が不需要期にあるものの、樹脂向けを中心に堅調な引き合いが続いているが、スポット市場ではロシア品をはじめとしたアジア域外からの売り込みが続いており、上昇が続いていたCPL市況も天井感が出始めている。
 CPLのコントラクト価格は、アジアの経済混乱などから一昨年には1,000ドルを割り込むなどしていたが、その後の経済の立ち直りから昨年以降は上昇に転じ、4Qには1,350ドル、1Q1,450ドル、2Q1,500ドルと上昇が続いている。
 業界筋では、一部の韓国メーカーが定修の立ち上げでトラブルを起こすなどしており、現在も需給バランス的にはタイト基調であるものの、ロシア・欧州などの流入玉の影響をはじめ、ポリエステルなど他の合繊原料の下落に引きずられる形でユーザーに買い控えの動きも見られるとしている。
 しかし、ファンダメンタル的にはCPL需給は依然として堅調であるとして、コントラクト価格については現在の水準を堅持していくことになるとしている。