2000年05月09日
SMアジア市況、800ドル割れも実体なし
中国の買い控えと連休で取引が停滞
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 SM(スチレンモノマー)のアジア市況は、今月に入りトン当たり780~800ドルまで下落している。しかし、主要マーケットの中国が日本と同様連休となっていたこともあって取引はほとんどなく、市場関係者からは実体をともなっていないとの声があがっている。
 SMのアジア市況は今年に入って、原料の高騰や域内における設備トラブルなどにより急速に上昇、3月半ばには1,000ドルを突破した。その後は落ち着きを取り戻し、4月末には800ドル台後半まで下落していた。
 今月に入って一気に800ドルを割り込んだ背景には、中国を中心とした買い控えと連休が挙げられている。あまりにも値上がりしたSMで樹脂を作っても採算的に合わない、との判断が浸透、一時的に設備を休止するなどの対策を講じたメーカーが相次いだようだ。また、中国では今年から5月に大型連休がスタートしたため買い手がなく、取引が成立しなかったことで、売り手側が価格を引き下げたと見られている。
 ただし、中国国内の在庫がショートしつつあることは事実であり、今後は再び引き合いが増加する見通しだ。