2000年04月24日
東セロ、機能フィルム設備を相次ぎ増強
先ずは秋にアルミ蒸着品種の新ライン
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東セロ

 東セロは、機能性フィルムの生産設備を相次いで増強する方針を固めた。今年秋以降、順次完工していくことになりそう。
 同社が増強を計画しているのは、同社独自の技術による特殊加工ならびに特殊機能フィルム。アルミ蒸着透明フィルム、同不透明フィルム、シリコーンコートのPETフィルム、メタロセン触媒ポリエチレン製フィルムなどが対象となる。今年9月には、透明アルミ蒸着フィルムと不透明アルミ蒸着フィルムの切り替え生産設備を建設する。両品種の並産設備は世界でもこれがはじめて。設備規模は年350トン。続いて11月には、シリコーンコートフィルムの年産6,000万平方メートル設備を茨城工場内に設置する。既存の古河工場の設備をあわせると約4倍となる模様
 また、2001年春にはメタロセンPEフィルムの第6号機を増設することになりそう。
 同社は、こうした投資によって、企業化製品のうちの高機能品種が占める比率を一段と引き上げていく考え。現在の構成比率は汎用品種6割、加工・特殊品種4割となっているが、2年後にはイーブンに持っていきたい意向。