| 2000年04月12日 |
| 旭電化、グループの経営構造改革で子会社を再編 |
| 物流、加工、生産技術、商流分野でEBO経営導入 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:なし |
旭電化は12日、国内事業の競争力強化を図るため、物流、加工、生産技術、商流の分野においてEBO(エンプロイ・バイ・アウト)など新しい経営形態によるグループ全体の経営構造改革を行うため、新会社を7社設立、子会社4社を2社に統合する、と発表した。 物流分野では、従来は有姿品は同社物流部が各運送会社に直接委託、タンクローリーは子会社の旭友産業が元請会社として分離経営する複合体制だが、新たにソフト面とハード面の新会社を設立、事業効率化とグループ外の事業拡大を図っていく。 具体的には、総元請会社のアデカ物流を設立、同社および旭友産業のソフト的業務を新会社で統合、運営する。タンクローリー輸送は、新設した旭新運送をメインとし、その他既存の運輸会社に委託する。有姿品については、既存の運輸会社に委託する。アデカ物流は同社100%出資だが、旭新運送は、同社および旭友産業は資本出資せず、従来の従業員が資本出資し、自ら役員として会社経営(EBO)を行う。なお、旭友産業は倉庫および車輌をリースする資産管理会社として存続する。 加工分野では、地域密着型の専門会社を鹿島、富士、三重、明石の各工場に設け、これに社員と加工業務を移管する。将来は近隣の他社から加工業務を受託、事業拡大を図る。 生産技術では、ソフト面(製法改善、品質改良、プロセス開発、設備建設の基本構想)については、同社内の技術部などの組織体制や陣営の強化を図る。ハード面(設備プラントの基本設計・詳細設計、工事および工事管理、メンテナンス)については、業務委託先の子会社旭総合工事とアデカエンジニアリングの両社を合併し、100%子会社のアデカ総合設備を設立する。 商流分野では食品の100%子会社の販社である旭食品販売を設立、これに100%子会社の陽光産業の食品部門を営業譲渡し、同時に直系孫会社である旭油糟、吉川商事、新パンキョーの3特約店を順次吸収合併し、事業強化を図る。 化学品では食品部門を営業譲渡した陽光産業は、100%子会社のアデカ・ファインケミカルを合併し、研究開発機能を持つ中堅の化学品専門商社として独自性と合併効果を目指す。 |