2000年04月12日
東燃化学、1.4BDを30円値上げ
アジア市況回復、国内価格の建て直しへ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:東燃化学、三菱化学

 東燃化学は、1.4BD(1.4ブタンジオール)の国内価格について、2Q中にキロ当たり30円値上げする方針を決め、需要家へのアナウンスを開始する。
 1.4BDの値上げは、既に三菱化学が4月納入分から値上げを打ち出し需要家との交渉を開始しているが、同社が追随したことで今後交渉が本格化するものと見られている。
 1.4BDの国内価格の指標となるアジア市況は、1998年末にベルギーEurodiolが年産10万トン設備を新増設、アジア経済の低迷などもあり、昨年4Qには一時トン1,000ドルを割り込むなど過去最安値にまで軟化していた。しかし、PTMG、PBTなどの需要は引き続き好調に推移しており、欧州からの玉流入も一掃したことから今年年初には上昇に転じ、4月契約分は1,200ドルへの回復が確実視されている。
 また、需給バランスも逼迫感が強まっており、アジア市況の回復を受け、適正コストを目指した国内価格の建て直しが本格化することになる。