2000年04月06日
住友化学、無機凝集剤事業を朝日化学に統合
広栄化学への東日本地区の生産委託を朝日化学に総合委託
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:広栄化学、住友化学

 住友化学と広栄化学、朝日化学は6日、7月1日付で住友化学が広栄化学に生産委託している無機凝集剤の生産を朝日化学に統合委託する、と発表した。
 これまで住友化学は、硫酸バン土、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、アルミン酸ソーダなどの無機凝集剤の生産を、四国地区の同社愛媛工場での自社生産に加え、東日本地区は広栄化学に、西日本は朝日化学を中心に委託している。また、無機凝集剤に関する応用試験、技術開発などはすでに住友化学グループでは朝日化学の研究所で担当していた。
 今回は広栄化学に委託している東日本地区の生産を朝日化学に統合委託することにしたもの。また既に無機凝集剤の販売では(旧)スミアル製品販売から朝日化学へ統合しており、今回の朝日化学への生産の委託統合によって、住友化学グループとして生産、販売から開発・技術サービスまで全国で一貫した体制を構築することになる。
 国内の無機凝集剤業界は、製紙業界の中性紙化・原単位削減による需要構造の変化、製紙・浄水業界のコストダウンの要請により事業環境は厳しさを増している。同社グループでも3社の連結事業経営強化の一環として、無機凝集剤事業の再構築により競争力強化を図ることになった。