2000年04月03日
バイエル、ライオンデルからのポリウレタン事業の買収を完了
買収額24億5,000万ドル/世界最大のウレタン原料メーカーに
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:バイエル、ライオン

 独バイエルはドイツ現地時間の3日、米ライオンデルケミカルのポリウレタン事業の買収を4月1日付で完了、世界一のウレタン原料メーカーとなった、と発表した。同事業買収の費用は24億5,000万ドルで、同時にバイエルはプロピレンオキサイド(PO)の供給についても保証するとしている。
 ポリウレタンの世界需要は、コンスタントな成長を続けており、樹脂から発泡製品まで用途も拡大、電気・電子産業や断熱材、建材、家具、スポーツ用品などの分野で幅広く用いられている。ポリウレタンの製造には、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)やTDI(トルイレンジイソシアネート)とポリオールの2つの原料が必要であるが、イソシアネートに加え、今回ポリオール設備を買収したことにより世界シェアの4分の1を占める唯一のメーカーとなる。
 買収したポリオール設備は、米国のサウスチャールストン(ウエストバージニア州)、チャンネルビュー(テキサス州)および欧州のRieme(ベルギー)、Fos-Mer(フランス)のほか、インドネシア、台湾、シンガポール。合計生産能力は、年産約70万トンに達する。なおバイエルは、ニュートンスクエア(ペンシルバニア州)、サウスチャールストン、Villers St.Paul(フランス)、シンガポールにある研究センターも取得している。