2000年04月03日
三菱とエクソンのシンガポールPP会社が発足
当面、年間10万トンをアジア地域で販売
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリケム、三菱化学、エクソンモービル

 三菱化学とエクソン・ケミカルは3日、折半出資によってPP(ポリプロピレン)の販売会社「マイテックスポリマーズ アジアパシフィック」をシンガポールに設立した。両社によるPPの合弁会社は米国の「マイテックスポリマーズ」に続く2社目。
 資本金は50万シンガポールドル。社長は竹下隆史郎氏。副社長はリック・ショルダー氏。
 同社は、エクソンモービルが今年秋からシンガポールのケミカルアイランドで生産を開始するPPの一部を引き取ってアジア地域に販売していく。エクソンモービルが建設するプラントの規模は年30万トン能力。合弁新会社は、エクソンモービルから年間10万トン前後を引き取って大半をニートレジンのまま自動車部品や家電部品などのいわゆる耐久消費材向けに販売、そして一部はコンパンドに加工したうえで同地域の自動車メーカーに納入していく計画。
 営業開始は6月1日からとなりそう。ただし、新プラントが完成するまでは、日本ポリケムが必要量を供給していく。