2000年03月30日
フェノール値上げ、ユーザーの強い抵抗続く
メーカーは原料高騰の採算是正急ぐ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 各社のフェノール値上げ打ち出しが出揃ったが、原料高騰による採算悪化から早急な値上げ実現が求められているメーカーと、主要ユーザーであり、なかなか価格転嫁が進まず強い抵抗を示しているフェノール樹脂メーカーとの交渉が本格化してきている。
 フェノールメーカーは、昨年秋に採算是正を目的に値上げが打ち出されたが、決着は10月にキロ10円と圧縮されての浸透となっている。前回の値上げ打ち出しが行われた時点では、1Qキロリットル1万2,300円のナフサ価格に対し、3Qのナフサ価格は1万7,700円と5,400の上昇を受けての打ち出しであったことから採算是正は十分に行われていないとしている。
 さらにナフサ価格については、ここへ来ての原油価格の軟化からナフサ価格も下降傾向にあるものの、センター各社では長契分については既に手配を終えており、2Qは2万3,000円程度を見込み、ここへ来ての軟化傾向を考慮しても少なくとも2万円台を割り込むことは無い情勢と見ている。
 こうした原料事情から早急に値上げ実現したいとしているフェノールメーカーだが、一方のフェノール樹脂メーカーでは、自動車、家電をはじめとした末端製品の需要低迷が続く中で、価格転嫁は困難だとして強力な抵抗を示している。
 フェノール樹脂メーカー筋では、「末端製品価格の上昇は有り得ない、需要自体も低迷している状況で値上げが通るとは考えにくい」との声が大勢を占めており、しばらくは一進一退の値上げ交渉が続いていくものと見られている。