| 2000年03月28日 |
| 通産省、世界の石化品の中期需給動向まとめる |
| エチレン製品は中国が需要超過、中東が供給超過 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:なし |
通産省基礎産業局化学課は、石油化学産業基本問題懇談会国際研究会の論議を踏まえてまとめた世界の石油化学製品の中期(2004年まで)需給見通しを28日発表した。 この中では、エチレン系誘導品の世界の需給バランスについて「アジア地域全体では需要超過が拡大するがこれは専ら中国の需要超過がさらに進むことによるもので、アセアンのバランスは供給超過に転じる。また、中東では供給超過が一段と拡大してアジアおよび西欧の需要超過分の合計量を上回る供給力超過が続く」との結論がまとめられている点が注目される。アジア全体ではEGとLDPEの需要超過が進むと予想されている。日本のバランスは、98年に140万トンであったエチレン系誘導品全体の供給超過量が2004年には110万トンに縮小すると予想されている。 こうした展望の判断材料の一つである同製品の需要見通しについては、「全世界の需要は年4.4%平均で伸びるが、地域によって差があり、アジア地域は5.6%と高く、北米や西欧は3%ていどにとどまる」との見方が取られている。アジアではインドとインドネシアが10%前後の高い伸びを遂げると見られている。日本の伸び率は1.6%となっている。 一方、同製品の設備能力に関しては、「世界全体では年平均3.5%の拡大が見込まれ、うちアジアは3.9%、中東は10%の伸び率になる」と想定されている。アジア地域では、シンガポール、マレーシア、台湾などが高い伸びを遂げるものの、日本と韓国はおおむね現状維持で推移すると予想されている。 こうした展望に基づき、2004年における世界のエチレンの需要量は98年の8,120万トンから1億480万トンに拡大すると想定している。予想年平均伸び率は3.7%である。 プロピレン系誘導品の需給バランスについては「現在のアジアのバランスは若干の供給超過となっているが、今後中国の需要超過が大きく拡大するためアジア全体でも若干の需要超過になる」と結論している。プロピレンの需要は98年の4,720万トンが2004年には5,960万トンになると推定している。伸び率は年3.4%ということになる。 また、芳香族とその誘導品の需給については、需要の年平均伸び率をベンゼン2.4%、トルエン2.2%、キシレン4.0%と想定したうえで「アジアではキシレンの需要超過が拡大するが、ベンゼンとトルエンはほぼバランスする」との展望をまとめている。さらにパラキシレンとPTAの需給にも言及し「アジアのバランスはパラキシレンの供給超過が若干拡大、一方のPTAは中国の需要超過の進展によって供給超過から需要超に転じる」との見解をまとめている。 http://www.c-nt.co.jp/data/miti/p20000i.html">世界の石油化学製品の需給動向(通産省) |