2000年03月24日
三菱化学、ビスフェノールAを値上げ
原料高騰で4月10日出荷分からキロ19円
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学、油化スケネクタディー

 三菱化学はこのほど、PC(ポリカーボネート)やエポキシ樹脂の原料であるBPA(ビスフェノールA)について、4月10日出荷分からキログラム当たり19円の値上げを実施する。原料価格の高騰により採算を圧迫、厳しい状況となっているため。
 同社はすでに3月21日出荷分からアルキルフェノール(子会社の油化スケネクタディー担当)で15円、4月1日出荷分からフェノールで15円、アセトンで10円、MIBK(メチルイソブチルケトン)で15円の値上げを打ち出しており、今回BPAの値上げを表明したことで、フェノール/アセトン関連製品の値上げが出揃った。
 BPAは、急速な成長が続いているPC向けを中心に需要が拡大しており、需給バランスはタイトな状態で推移している。その一方で、最近の原料価格の高騰が採算を大きく圧迫していることから、値上げを決定した。