| 2000年03月22日 |
| 三菱東京製薬、消化管運動調節薬の海外ライセンスを供与 |
| 米Johnson & JohnsonグループのJanssen社に |
| 【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:なし |
三菱東京製薬は22日、21日付で米Johnson & Johnson社のグループ企業であるベルギーのJanssen社に対し、次世代消化管運動調節薬として期待される「MKC-733」(開発番号)の、日本を除く全世界における開発販売についてライセンスを供与した、と発表した。 「MKC-733」は、消化管運動調節薬として三菱東京製薬が開発した新規化合物で、現在日本およびイギリスで第I相臨床試験を終了、日本では第II相臨床試験を実施している。 消化管運動調節薬は、消化管のいわゆる不定愁訴に用いられる薬剤で、この不定愁訴は、胸やけや胃部膨満感、心窩部痛、吐き気、腹部不快感、食欲不振、消化不良などの症状を示す上部消化管不定愁訴と便秘にともなう排便困難感、残便感、腹痛、腹部膨満感などの症状がみられる下部消化管不定愁訴に分けられる。疫学的調査から、総人口の約30~50%が消化管不定愁訴を経験していると推測されている。 これまでの薬剤が上部または下部消化管のどちらかにしか適応されなかったのに対し、「MKC-733」は従来の消化管運動調節薬とは異なる作用メカニズム(セロトニン3受容体のパーシャルアゴニスト)により、食道、胃、小腸および大腸の運動機能を賦活することで、上部おおよび下部消化管不定愁訴の療法に対する広い治療効果が期待されている。 消化管の不定愁訴は、性別、加齢、ストレス、また欧米型の食生活による非満が影響していることが示唆されており、欧米における患者数は上部、下部あわせ4,000万人にも達していると推定されている。また不定愁訴に対する薬剤の世界市場は、患者数の増加にともなって1998年には8,000億円に達している。こうした状況下で「MKC-733」は、他の薬剤に比べ、不定愁訴に対する幅広い治療効果が予想されることから、三菱東京製薬は上市後には全世界で高い評価を得ると期待している。 なおJanssen社は、Johnson & Johnson社の100%子会社で、消化器疾患治療薬の研究開発におけるリーディングカンパニーの一つ。このほかでは、精神・神経・鎮痛・癌などの分野に注力している。 |