2000年03月22日
ブタジエン市況に天井感、一部500ドル割れに
台湾ABS樹脂、合成ゴムメーカーに減産の動き
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 昨年夏から一本調子で上昇が続いていたブタジエンのアジア市況だが、ここへきて急速に天井感が広がっており、一部取引では価格が下降しはじめている。
 商社筋によると、ブタジエンの主要需要家である台湾のABS樹脂メーカーが稼動を60~70%としているのをはじめ、SBR、BRなど合成ゴムメーカーでも減産の動きが広がっているという。こうしたことから、一転して需給緩和感が強まっているもので、500ドルを割り込んだ契約が出始めている。
 ブタジエンのアジア市況は、昨年春先には260~260ドルで推移していたが、7月には300ドル、10月に400ドル、2月には500ドルを超えるなど、約半年で倍に上昇していた。さらに3月以降は日本・韓国での定修が相次ぐことから強含みで展開するとの見方が大勢を占め、520ドル前後にまで上昇していた。
 業界筋では、ここへきての原油、ナフサ価格の急落の影響もあると見ており、当面は台湾大手ABS樹脂メーカーの生産動向に注視していくとしている。
 なお、ブタジエンは米国でもコントラクトプライスの上昇が続いているが、3月分については当初の4セント値上げが一部メーカーとユーザとの交渉で圧縮、結局は3セント上げたポンド23セントでの決着となっている。