2000年03月15日
「グリーン・ケミカル」で新組織設立
17日総会、化学技術戦略推進機構中心に10団体
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:昭和電工、化学技術戦略推進機構、化学工学会、日本化学会、日本化学工業協会、バイオインダストリー協会

 日本化学工業協会、化学技術戦略推進機構など化学関係10団体は、「人にやさしい」化学技術体系を確立しようと、新組織「グリーン・サスティナブル ケミストリー ネットワーク」(GSCネットワーク)を設立する。17日、東京・千代田区の学士会館で設立総会を開く。初代会長には化学技術戦略推進機構の村田一会長(昭和電工会長)を選出、事務所を化学技術戦略推進機構内に置く。
 わが国は1990年以来、低環境負荷技術の開発、利用に取り組んできたが、基盤的な技術の開発が中心で、総合的・体系的な活動にはなっていなかった。しかし欧米では、「グリーン・ケミストリー」活動が活発で、人と環境や健康・安全に対する化学工業の役割や責任が社会的にも認められ、受け入れられている。
 こうしたことから、GSCネットワークの設立となったもので、今後は産官学が環境にやさしい化学技術の開発に取り組むほか、情報交換やワークショップ、シンポジウムなどを通じて、産業界の活動を支援する。
 参加団体は次の通り。日本化学工業協会、化学技術戦略推進機構、新化学発展協会、化学情報協会、バイオインダストリー協会、化学物質評価研究機構、化学工学会、高分子学会、日本化学会、物質工学工業技術研究所。