2000年03月06日
インドネシアのSMI、今年は内外にSM各15万トン供給
内需回復進む/昨年完成の20万トン系列は6~7月に定修
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:トーメン

 インドネシアのSMI(スチリンド・モノ・インドネシア)は、国内需要の回復が進んでいることから、国内外に各15万トンのSM(スチレンモノマー)を供給していく方針だ。
 SMIは同国初のSMメーカーで、出資比率はトーメン70%、出光石油化学5%、現地サリム15%、ビマンタラ10%。1992年末にSM年産10万トンでスタート、その後1996年3月に原料EB(エチルベンゼン)11万トンを完成、原料遡及を図り、昨年7月にはSM20万トン、EB22万トン設備を完成、現在はSM30万トン、EB33万トン体制となっている。
 インドネシア国内のSM需要は、1997年の通貨危機直後から落ち込み、1998年は10万トンを割り込んでいたが、昨年から徐々に回復が進んでおり、今年は15万トン程度を見込んでいる。一方、輸出についても15万トン程度を予定しており、東南アジア諸国を中心に供給していく方針。
 ただし、今年は1月下旬~2月初旬にかけて10万トン系列と20万トン系列それぞれを点検のため、一時休止したほか、20万トン系列は6月中旬~7月にかけて約40日間の定修を予定しているため、実際の生産量は30万トンを下回る見通し。