2000年03月06日
日鉱石油化学、プロピレン輸出を継続へ
昨年春に輸出市場に本格参入、長契ベースで韓国、台湾向け
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:日鉱石油化学

 日鉱石油化学は、プロピレン輸出に昨年春から本格参入しているが、今年についても引き続きコントラクトベースでの輸出を実施する方針だ。
 同社は、FCCプロピレン回収設備を水島製油所に年産7万トン、知多製油所に3万トンの合計10万トン能力をもつが、昨年からケミカルグレード・プロピレンを韓国、台湾向け輸出市場に本格参入している。昨年は約4万トン前後の輸出を行っており、今年についても契約ベースでの輸出を継続するもの。
 プロピレンのアジア長契価格は1Qの台湾向けCIFがトン370ドルと4Q比90ドル軟化しているが、スポット価格については、原料ナフサの高騰、需給タイト化もあって現在は550ドル前後にまで上昇している。まもなく2Qの長契価格交渉が開始されるが、1Qを底に反転に転じることが確実視されており、同社でも状況を見極めながら価格交渉を行っていくとしている。