2000年02月29日
SM、アジア・スポット価格は原料価格と連動
PSとの価格差は縮小~今後に注目
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 SM(スチレンモノマー)のアジア市況は、昨年12月中旬以降急速に上昇したため、独歩高と見られていたが、同時期から原料エチレン、ベンゼンも急騰しており、実際には連動して上昇している。ただし、SM市況の上昇要因はこのほか設備トラブルなども挙げられており、主用途であるPS(ポリスチレン)との価格差は縮まる傾向にある。
 原料エチレン、ベンゼンおよびスチレン系製品のアジア・スポット価格推移(平均値)はhttp://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/price/styrene>グラフの通り。SMは、昨年3月中旬のトン当たり400ドル割れを底に下期に入って上昇、9~10月にかけて一度急上昇した後、12月上旬にかけて急落、その後は異常とも思えるレベルで急騰している。特に年初からの急騰ぶりはSMだけのものと見られていたが、実際には同じく12月中旬から原料エチレン、ベンゼンさらに誘導品であるPSやABS樹脂も値上がりしている。
 一方で、SMの急騰は、原料高だけでなく相次ぐ設備トラブルの発生や欧米のトレーダーの投機的な動き、さらに触媒活性の低下などによる需給バランスの急速なタイト化も大きな要因として挙げられている。PSとの価格差が縮まっている。
 現在、韓国のSM市況はアジアに比べ安いと言われており、同国のPSメーカーが利益拡大を狙ってPSの輸出価格を引き上げようとする動きが出ている。このためSMの市況が950ドル前後で踊り場を迎えている中で、PSとの価格差が再びどこまで拡大し、適正なレベルになるかが注目される。

http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/price/styrene>スチレン系樹脂極東スポット価格推移(グラフ)