2000年02月16日
東燃化学、エチレン運転最適化システム「RTO」が3月に完成
事業収益向上、世界レベルのコスト競争力確立へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:東燃化学

 東燃化学がエチレンプラントの効率化運転を目指して導入を進めていた、運転最適化システムの「リアル・タイム・オプティマイザー(RTO)」の最終工事が大詰めを迎えており、この3月にも完成する。
 RTOは、エチレン運転をオンラインでリアルタイムに最適化を行うコントロールシステムで、日本ではじめての導入となる。このシステムによりスティームクラッカーの余裕能力の有効活用が可能となり、同社ではオレフィン事業の収益向上を目指すことにしている。工事はほぼ1年をかけて各ユニットでの導入を順次進めてきており、3月にシステムを集約、工事が完了するもの。
 同社は川崎工場に年産51万5,000トン(定修年47万8,000トン)のエチレン設備を持つが、競争力アップを図るため東燃との連携強化、徹底したコスト削減を進めており、世界レベルの競争力の確立を図る方針。