| 2002年02月05日 |
| 大日本インキ化学、光重合開始剤不要の「UV硬化システム」開発 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:なし |
大日本インキ化学は、独自技術により、光重合開始剤を必要としない画期的な紫外線(UV)硬化システムを開発、世界で初めて実用化することに成功したと発表した。 従来型のUV硬化システムには、UV照射により硬化を開始させるための光重合開始剤が必須だが、硬化塗膜に光重合開始剤の分解物や未硬化低分子量成分などの不純物が残留するため、発生する臭覚や有害物質の溶出等が、安全衛生上の問題となっていた。 このほど実用化したUV硬化システムは、光重合開始剤の代わりに、同社が開発した新規UV硬化型材料マレイミド誘導体を使用する。 同誘導体は液状のオリゴマーで、それ自体がUV照射によって硬化するとともに、汎用アクリル系UV硬化材料を重合硬化させるための光重合開始機能ももっている。 この重合に要するUV照射エネルギーは、厚さ20ミクロン程度の薄膜までは、わずか500J/_とその硬化活性が高く、高効率なUV硬化が可能。 また同誘導体は汎用アクリル系UV硬化材料との相溶性にも優れ、従来の配合処方へ容易に水平展開できる。すでに化審法やTSCAへの登録も終えており、30件の関連特許を出願中という。 マレイミド誘導体によるシステムをUV硬化型製品に採用することにより、光重合開始剤に起因する不純物の残留が大幅に低減する。そのため高純度や高品質などの要求性能が厳しいIT関連応用分野への展開が可能となる。 同社は今後、生産体制を整備し、6月をメドに上市する予定。グローバルに新用途開拓を進め、初年度100トン、5年後数千トンの生産を目指す。 |