2000年01月24日
GE東芝シリコーン、中国で2001年4月めどにプラント建設
事業認可取得/シリコーン製品を生産
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:GE東芝シリコーン、東芝

 GE東芝シリコーンは21日、中国市場へ本格進出するため新会社「GE東芝有機珪上海有限公司」を設立、上海の浦東(プドン)外高橋(ワイガイチャオ)保税区(フリートレードゾーン)内に工場を建設する、と発表した。このほど中国政府の事業認可を取得したもので、近く建設に着手、2001年4月の完成後、シリコーン製品の生産を開始する。
 新会社は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が51%、東芝が49%出資する。総投資額は約2,500万ドル。新工場は総面積5万5,000平方メートルの敷地内で、GEプラスチックスのエンプラ設備に併設して建設される。新工場は各種シリコーン製品を生産、化粧品などの生活関連用品、住宅、電化製品などの用途向けに生産するが、これに加え、研究開発(R&D)やロジスティクス、アフターサービスなどの機能も備える。ユーザーは新工場から、製品供給だけでなく、テクニカルサービスや納期短縮などを受けることができる。
 新会社のアダムズ社長は、「中国市場は我々にとって最大の潜在市場であり、今後10年間で大きな成長を見込んでいる。新工場はシックスシグマ(製品開発から代金請求までの主要作業工程上のミス発生率を平均100万分の3.4未満に下げる)の手法を用い、顧客第一で設計された。工場の稼働により付加価値の高い製品とサービスを提供することができ、中国市場での成長を期待できる」と語った。また、「今回、浦東外高橋保税区の一員となり、浦東新区の発展に貢献できることを大変うれしく思う。新工場を建設することは、急成長する中国市場へのさらなるコミットメントの証である。新工場により、顧客がより効果的な方法でビジネスを行えるよう支援する」と述べた。
 現在、GE東芝シリコーンは、香港のオフィスを通じて中国市場で販売しており、このほか上海、広州、深せん、成都にオフィスを有している。販売する製品の大半は、日本製で、この他米国やドイツの製品も供給している。