2000年01月17日
アジアのSM、欧州急騰を背景にFOB価格上昇
エチレンのトラブル相次ぐ欧州からの引き合い強まる
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 SM(スチレンモノマー)のアジア市況が上昇している。現在、スポット玉はほとんどないが、欧州でエチレンのトラブルが相次いだことから欧州からの引き合いが強く、FOB価格でトン当たり760ドルといった数字も飛び出している。ただし逆に、アジアのユーザーからの引き合いはあまりないため、実体とかけ離れたところで市況が上昇していることを懸念する声も出ている。
 SMのアジア市況は、昨年9月末~10月初めに800ドルまで上昇した後急落、12月初めには640ドル前後となっていたが、年末から再び反転、1月着価格は710~750ドルと700ドル台に乗っていた。市場関係者によると、シンガポールでは欧州向けFOB価格で760ドルで契約したとの話も出ており、エチレン設備のトラブルにともなって800ドル台半ばを超えている欧州からの引き合いが強い。また、サウジアラビアのSADAFが、定修後の再稼働に失敗していることもアジア市況の上昇に拍車をかけていると見られる。
 しかしその一方でアジア域内の状況を見ると、需給がタイトでスポット取引がほとんどないのも事実だが、中国からの引き合いも見られず、欧米系トレーダーの動きにより、アジア市場とはかけ離れたところで市況が上がっているのが現状。市場関係者は、「今年は、春先にかけて徐々に市況があがっていくイメージを持っていたが、(現在の状況は)上がりすぎ」として、今後の急落を懸念する声も出ている。