2002年02月04日
中外製薬、「セフェム系抗生物質」の販売を藤沢薬品に移管
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:アベンティスファーマ、中外製薬、藤沢薬品

 中外製薬と藤沢薬品工業の両社は4日、セフェム系抗生物質『ケイテンR静注用』(一般名:硫酸セフピロム)について、3 月1 日以降中外製薬から藤沢薬品へ販売移管することで基本的合意に達したと発表した。中外製薬が保有する同剤の輸入承認についても今後承継する予定だ。

 これにより、3 月1 日から『ケイテンR静注用』の販売ならびに医療機関への情報提供、収集活動は藤沢薬品が行うことになる。
 アベンティスファーマ社により開発された同剤は、重症感染症治療においてその有用性が世界で広く認められ、現在、世界33 ヶ国で承認・発売されている。日本では1993 年8 月に販売を開始し、2000 年12 月には有効性および安全性が認められたことから再審査の承認を取得した。

 中外製薬は、腎、がん、骨・関節、循環器系の疾患分野を重点領域とする方針を打ち出してきた。一方の藤沢薬品は、国内医療用医薬品事業の中で大きな割合を占める感染症領域で、自社開発品だけでなく製品導入を通じてプロダクトラインの充実を図ってきた。今回の合意は、こうした両社の事業方針によるとしている。