1999年12月24日
12月のANアジア輸出価格交渉、越年での決着に
メーカー800ドル台前半目指すも、ユーザーの抵抗続く
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 12月のAN(アクリロニトリル)のアジア向け輸出価格交渉は、玉タイトから一段の価格引き上げを目指すメーカー側と、ファイバー、ABS樹脂価格が頭打ちのユーザーとの間で一進一退の交渉が続いており、越年での決着に持ち越される公算となっている。
 ANメーカー各社では、玉繰りが困難な状況が続くなど在庫がほとんど無い状態であること、ナフサをはじめとした原料価格の上昇が続いていることから、12月のコントラクト価格をCFR・トン800ドル台前半までの引き上げを目指している。
 一方のユーザー側は、価格の上昇が続いていたファイバー、ABS樹脂など自製品価格もここへ来て天井感が強まっており、値上げに難色を示し抵抗を強め、交渉が長期化の様相を呈しているもの。
 業界筋では、新年の旧正月も見越してユーザーの抵抗が強まっているものと見ているが、米国ではプラントトラブルが相次いでおり、アジアへの輸出価格もFOB750ドル以下には応じられない状況であるとして、引き続き値上げ交渉を続けていくとしている。
 ANのアジア価格は、今年夏前には300ドル台後半にまで軟化していたが、8月以降上昇に転じ10月は650ドル前後、11月750ドル前後で決着している。
 また、スポット市況も11月中旬に発生した大手メーカーのプラントトラブルもあり一時850ドルを越えるなど強含みの展開が続いていたが、現在は800ドル台前半での交渉となっている。