| 1999年12月24日 |
| 材料産業戦略「世界最高の技術イノベーションを」 |
| 2010年目標、必要な産官学連携と知的基盤整備 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:なし |
国家産業技術戦略会議は、「材料産業」の国際競争力と、技術戦略のあり方をまとめた。技術産業はわが国にとって需要な戦略検討分野の1つと位置づけている。主な内容は以下の通り。 (1)材料分野で技術革新を阻害している問題点と対策 ◇戦略の欠如 これまでの技術研究開発は産官学それぞれがその時点での技術トレンド、ニーズ等を考えて、個別材料ごとに研究が行なわれてきたが、重点分野が明確でないため開発効率の悪いものとなっている。材料に求められるニーズや国際技術動向を踏まえた材料横断的な戦略が必要である。 ◇産官学連携の希薄さ 材料技術は基礎研究から最終製品となるまでに大きな投資を要するためリスクが伴う。情報発信の少なさから、企業ニーズと大学シーズがかみ合っていない。国立研究所なども企業との連携は薄く、制度的問題もあり、必ずしも十分な成果をあげているとはいえない。 ◇知的基盤の未整備 材料の知的基盤は、研究基盤であるだけでなく広範に使用される産業基盤として重要だが、わが国は欧米と比較してデータ数、データベース数、試験評価方法、標準物質数、さらにその質も見劣りしている。 このため研究開発の重複投資を招くなどの問題を生じている。 (2)今後の展望と戦略 ◇技術革新の展望 技術はプロセス(製造)技術が競争力のカギとなる。その主な理由は低コスト化だが、今後は環境負荷の観点も重要である。未知の材料機能の探索の観点からの高純度化と、より適切な機能性を組み合わせる観点からの複合化の双方のアプローチが1つの柱となる。 材料技術は機能性を重視した材料への発展も大きく期待されており、構造物についても安価かつ大量というだけでなく、機能性を付与させることが求められている。例えば、環境浄化酸化チタン触媒、自己劣化診断、修復機能、超格子材料、シナジーセラミックス、超高温オプトメカニカル複合材料などがある。 (3)目標と総合戦略 ◇目標 2010年までに、材料産業が十分な研究開発投資を行えるまでの企業体質に改善させ、世界最高の材料技術イノベーションを生み出させることを材料共通の認識とする。 材料技術は広範な産業分野に大きな波及効果を及ぼすことのできる基盤性をもち、国際的に広く利用されるものである。産官学のそれぞれの特徴を生かした研究開発を推進させるとともに相互の連携強化を図ることが重要である。 ◇総合評価 産業技術戦略と、科学技術政策の連携の下、材料産業技術国際戦略は5つの戦略を推進することが重要である。 *材料技術戦略の策定 *産官学の連携強化 *知的基盤の整備及び標準化戦略 *知的財産権改革 *資源戦略 |