1999年12月16日
三菱化学、繰り返し録画/再生用DVD-RW VIDEOを発売
独自技術で鮮明画像/音声を実現~初年度販売目標は15億円
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学メディア

 三菱化学は16日、DVD-RW(書き換え可能なデジタル・ビデオディスク)規格に準拠したDVDレコーダーに対応する繰り返し録画/再生用デジタル・ビデオディスク「DVD-RW VIDEO」(型式DPR4G7S1P)を22日から100%子会社の三菱化学メディアを通じて販売する、と発表した。1997年に発売したDVD-R(追記型デジタル・ビデオディスク)に続くもので、シンガポールで生産、初年度15億円の販売を目指す。
 今回発売したDVD-RW VIDEOは、先ごろDVDフォーラムにおいて策定された片面4.7GB(ギガバイト)の記録容量を持つ書換型DVD-RW Ver1.0規格に準拠、同社のデータストレージ用光ディスク分野における技術をベースに開発、鮮明な画像/音声の繰り返し録画/再生を実現した。独自の精密構造(成形、成膜、貼合わせ)技術により、ディスク回転時の振動を抑制、安定したサーボ特性を達成している。
 主な特長は、(1)精密基板成形、精密成膜技術による低エラーレート、ワイドマージン、(2)相変化記録材料の層構成最適化による優れたオーバーライト特性、(3)独自プロセスによる優れた機械特性が安定した繰り返し録画/再生を実現、(4)耐候性、経時安定性などに優れた高信頼性、(5)クリーンな一貫製造工程による高品質、となっている。
 なお生産は、シンガポールに有している年産20万枚のDVD-RW/+RW併産設備で行う。またメーカー希望小売価格は1枚当たり3,000円で、初年度販売は15億円を目指す。