1999年12月10日
三菱ガス化学、サウジのメタノール4号機が完成、本格運転入り
最新の合成プロセス導入、単一工場世界最大
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱ガス化学、三菱重工業

 三菱ガス化学はこのほどサウジアラビアにメタノールの4期プラントを完成、本格運転入りした。年産能力85万トンで、既存設備と合わせて300万トンと、単一工場としては世界でも断トツとなった。
 同工場は日本側の共同投資会社、日本・サウジアラビアメタノール社と、SABIC(サウジアラビア基礎産業公社)の合弁会社、サウジメタノール(ARーRAZI)が運営しているが、三菱ガス化学は日本・サウジアラビアメタノール株の47%をもつ中核会社。 1983年、アルジュベール地区に第1期工事を完了、その後順調に拡大を続けてきた。
 プラント能力は第1期と第2期が年産64万トン、第3期と第4期がそれぞれ85万トンで、合計すると実能力は300万トンを上回るという。第3期計画からは同社と建設工事を受注した三菱重工業が共同開発した、省エネタイプのスーパーコンバーターを採用、運転性能の向上とともにエネルギー効率の改善を図った。
 なお、現地生産されるメタノールの50%は日本側が引き取り、国内や海外で販売することになっている。