1999年12月01日
エクソン/モービル、FTCの合併承認を確認
売上規模800億ドルを超える巨大メーカー誕生へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 エクソンとモービルは現地時間の30日、米国連邦取引委員会(FTC)が両社の合併申請書のレビューを完了、承認したことを確認した、と発表した。エクソンとモービルは、FTCが示した条件を受け入れ、完全な合併に向かうことになる。
 エクソンのリー・レイモンド会長は、「FTCの決定により、すでに承認している欧州委員会とともに、合併へと進む道が明らかとなった。エクソンとモービルは、取引を完了し、エクソンモービルという世界最大の石油/石油化学メーカーとなるために、直ちに行動を起こした」と語り、さらに「合併した会社は、世界規模で短期的なコスト抑制と長期戦略による利益が昨年を上回ることを期待している。この合併は、最近統合された多国籍石油メーカーや、自国内で急速に拡大を進めている国営石油メーカーとの競争に対し、有効に働くだろう」と続けた。
 FTCは、約11ヶ月続いたFTCのレビューの結果、合併に必要な条件を提示した。これはガソリンスタンドや精油所の売却、全世界のジェットタービン用潤滑油事業の売却などで、これらを10ヶ月前後で完了する必要がある。