2002年06月03日
住化、MMA導光板を射出成形で2個とり
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友化学

 メチルメタアクリレート(MMA)事業を積極的に拡大している住友化学は導光板用のシートばかりでなく、モニター用大型板を射出成形でニ個同時につくる技術開発に成功した。
 
 この成形法およに製品を同社ではスミトモライトガイド「SLG」の商品名で近く売り出す。当面、日本、韓国で10社以上の導光板メーカーにサブライセンスする計画。
 
 導光板は表面をみがいたあと、白色での印刷を行うが、SLGの場合、印刷が不要となり導光板の成形スピードが大幅にアップする。導光板のエッジから入った光を面方向に反射する白色のコーテイングが、容易になるのがミソ。有機、無機の粒子で光を散乱させるわけだが、サブライセンスの対象はスタンレー、日泉化学、エンプラス、オーツタイヤなど。
 
 こうした同社のMMA事業への多角的取り組みは接着剤、ラテックス、エマルジョン、メガネ、テーブルウェアなどの及んでおり、MMAモノマーの増強戦略とともに注目されている。
 
 なお、同社のMMA板は紫外線によって板が変色せずランプが明るい、クリーン度が高く劣化しないなどの特徴がある。