2002年06月10日
中央化学、重慶でも食品用プラ容器の生産をスタート
月産1,000トン能力、海外の生産拠点は7ヵ所に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:中央化学

 食品用プラスチック製容器の大手メーカーの中央化学はこのほど中国・重慶地区でも同容器の生産を開始した。子会社「重慶中央化学有限公司」を起用して、タルクを充填したPPコンパウンドによるシートとそれを成形加工した食品用容器(商品名「CT」)を主体に生産活動をスタートさせたもの。
 
 設備能力は月産1,000トン。原料コンパウンドは、同コンパウンド専門の製造子会社「海城中央化学有限公司」(遼寧省)から受給する。製品は主として弁当容器向けに伸ばしていく考え。
 
 これで、中国における中央化学の同容器の製造拠点は、既存の北京、上海、江蘇、広東、河南を合わせて6ヵ所となった。下請けを加えると10ヵ所となる。また、海城中央化学と販売会社の「香港中央化学有限公司」を含めた製造・販売拠点は合計12社・12ヵ所となる。 
 中央化学が中国に初めて資本進出したのは94年7月。米国に続いての海外ビジネスの展開となったわけだが、「CT」の持つ耐熱・耐寒性や環境適応性(易焼却性)、さらには省資源性といった特質が人気を集めて急ピッチで市場に普及してきている。
 同社では今後も需要の拡大は確実と判断、製造・販売拠点をさらに広げていくことにしている。