| 2002年06月13日 |
| 住友化学、韓・台・中の「LCD 用偏光フィルム設備」大幅拡充、強化 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は13日、コンピューター端末や携帯電話の画面等で需要が急伸しているLCD(液晶ディスプレー)の主要部材「偏光フィルム」について、世界市場でとくに伸長が著しい韓国・台湾・中国の3カ国で、生産・販売体制を大幅に拡充・強化すると発表した。 これら3拠点での総投資額は約150億円、3拠点からの売上は3年後には総額300億円を見込んでいる。 [韓国] 住友化学・情報電子化学部門の生産拠点である東友ファインケムの平澤(ピョンタク)工場内に、偏光フィルムの原反製造設備を新設する。2003年春の完成を目指して近く着工する。東友ファインケムは既存の製品化工程とあわせて、偏光フィルムの一貫生産体制が整う。完成後は東友ファインケムを通じて、韓国、中国、シンガポールなどの市場に販売していく予定。 ◇東友ファインケム 本社:益山(イクサン)市 設立:1991年12月 資本金:236億ウォン(約2,360百万円) [台湾] 台湾でも偏光フィルムの一貫生産設備の建設を計画している。すでに製品化工程を行うために住華(スーファー)科技股有限公司を設立、昨年から商業運転を開始しているが、今回は、同社が台南市の台南サイエンスパーク内に原反フィルムからの一貫生産設備を新たに建設する。2003年内に完成の予定で、完成後は台湾の各ユーザーを中心に販売を行なう。 ◇住華科技股有限公司 本社:高雄市 設立:2001年6月 資本金:29百万台湾ドル(約104百万円) [中国] 偏光フィルムを製品化するため、上海外高橋保税区に上海凱愛使希光電有限公司を設立、このほど設備が完成し稼働を開始した。原反は平澤工場内の原反製造設備完成後は東友ファインケムから輸入する予定。 ◇上海凱愛使希光電有限公司本社:上海市 設立:2001年9月 資本金:2.1百万USドル(約236百万円) |