2002年06月21日
化学技術戦略推進機構の新会長に山本・旭化成社長が就任
「産学官の連携・協力を一層深めて社会に貢献」と所信表明
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:旭化成、旭硝子、化学技術戦略推進機構

 (財)化学技術戦略推進機構は21日の年次総会で、瀬谷博道同機構会長・化学技術戦略推進会議議長(旭硝子会長)の任期満了に伴う新会長・議長に山本一元・旭化成社長を選出した。任期は今年7月1日から来年6月30日までの1年。
 
 山本新会長は同日記者会見し、「化学業界は、この数年、内需の伸び悩みと中国を始めとしたアジア諸国の追い上げで苦闘を余儀なくされている。しかし化学技術は、工業全体の発展や人の暮らしの向上、さらには地球環境問題の解決等に大きく寄与してきたし、またこれからも大いに役立っていくべき使命を持っている。当機構としても、そうした化学技術が果たすべき役割、使命というものを再認識し、社会の持続可能な発展と産業の競争力の強化に役立つ活動を積極的に展開していきたい」と所信を表明した。
 また、実際の活動を進めていくに当たっては、「産学官の連携・協力の強化が不可欠なので、各界と十分に意思の疎通を図りながら化学技術の革新を先導していきたい」とも語り、意欲のほどを示した。