2002年06月27日
興人と三菱化学、CVFの合弁販売事業を再編へ
JVを解散、興人と三菱樹脂で個別に展開
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱樹脂、三菱化学ポリエステルフィルム

 興人と三菱化学の両社は27日、両社の折半出資によるコンバーティング・プラスチックフィルム(CVF)の販売会社「三菱化学興人パックス(MKP)」を今年9月1日に解散すると発表した。
 
 これに伴い、興人はCVFの販売を継続して製販一貫体制で同フィルム事業を再スタート、一方の三菱化学は同フィルムのうちのナイロン系および透明蒸着ハイガスバリアフィルムの製造販売を三菱樹脂に移管する。
 したがって合弁事業の解消後は、これまでMKPが販売してきたナイロン系CVFは興人と三菱樹脂の両社が、そして透明蒸着ハイガスバリアフィルムは三菱樹脂が、それぞれ製造・販売していくことになる。また、MKPが販売してきた「三菱化学ポリエステルフィルム」の包装用ニ軸延伸ポリエステルフィルムは、三菱化学ポリエステルフィルム自身が直接販売していくことにもなった。
 今回の合弁販売事業の解消は、同フィルムの事業環境の予想以上の悪化に対処していくには両社それぞれの特徴と優位性をフルに発揮できる体制に再編するほかないと判断したことによる。
 解消後の興人は、フィルム・化成品事業部でナイロン系CVFの製造・販売を実施、一方の三菱樹脂はフィルム包装材事業部でナイロン系CVFおよび透明蒸着ハイガスバリアフィルムの製造・販売活動を展開していく。ただし、両社とも今後はお互いに相手方の製品を商社的に取り扱うことで合意している。