2002年07月02日
丸善石化など6者に「内部熱交換型蒸留塔」研究委託決る、経産省
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:丸善石油化学、NEDO

 NEDOは2日、「内部熱交換型蒸留塔」(HIdic)技術の開発研究に取り組んでいる丸善石油化学、木村化工機、関西化学機械、産業技術総合研究所、日本酸素、神戸製鋼所の5社、1研究所に対して、02年度の新規省エネ開発予算2億2000万円を交付することを決め、各社に通知した。各社は今後経産省と委託契約を結び、本格研究に入る。
 
 「内部熱交換型蒸留塔」というのは、濃縮部と回収部を分け、回収部からの蒸気をコンプレッサーで加圧し、濃縮部の圧を高めて熱を回収部に与える方式のととで、理論的には60%の省エネが期待できるとされている。また多管式のためスケールアップが容易など多くの特徴をもっている。
 
 丸善石化、木村化工機、関西化学、産総研の4者は、これまでのパイロットプラントを使った共同研究によって、ベンゼン系で30%以上の省エネ効果が達成できることをすでに確認済みだ。