2002年07月22日
住友化学、超臨界で脂肪酸メチルエステル製造の新プロセス開発 
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は22日、超臨界技術技術を使って菜種油、大豆油などの植物性油脂とメタノールから、副生成物のでないクリーンな脂肪酸メチルエステルを製造する新プロセスを開発したと発表した。
 
 脂肪酸メチルエステルの製造には、菜種油・大豆油などの植物性油脂とメタノールを原料として、水酸化ナトリウムなどのアルカリ触媒使用する方法がとられているが、この方法だと石鹸成分が副生するため、除去などの後処理工程が必要となる。
 
 住友化学は、原料メタノールが超臨界状態になる臨界温度以上(240℃以上)の条件下で反応を行うと、反応速度が大幅に向上することを利用して、触媒を使わずに脂肪酸メチルエステルを高収率で合成するプロセスを開発した。
 
 さらに、臨界圧力以上の条件で反応させると、反応速度が向上し、反応容器もコンパクトにすることができる。
 
 同社は、今回開発した技術を、既存のプロセスにくらべてコスト競争力があり、環境負荷も少ない「グリーンケミストリー技術」として、今後積極的に技術ライセンスしていく方針である。(詳細はトップページの「ニュースリリース」コーナーに)