2002年08月06日
三井住友ポリオレフィン、差別品の構成比を大幅アップへ
思い切った事業構造改善を推進、04年度のROS7%目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

 三井住友ポリオレフィンの園田隆一会長と榊由之社長は6日記者会見し、現在の活動状況を披露するとともに、今後の事業の充実・強化に関する取り組みついても概要を明らかにした。
 
 このうちの今後の取り組みについては、「思い切った事業構造改善を実現、その結果04年度には7%のROSを確保する」と説明、加えて「その実現のためには収益重視のマーケティング戦略や製品戦略などを展開していく考えで、ついては不採算分野の縮小と差別品分野の構成比の拡大、さらにはS&Bによる設備の大型化・専用系列化などの改善策を効率よく実現していく」と、事業構造改善のポイントも明確に示し、厳しい国際生存競争を勝ち抜いていける強靭な体質作りを果たしたい意向を強調した。
 
 両首脳の発言内容は概要次の通り。
 ▽現在の営業活動状況=ナフサの高騰に対処してのポリオレフィン各樹脂の価格改定交渉は、PPが決着し、PEが大詰めの段階にある。PEの交渉も何とか早急に決着したい。今回の改訂は“原料が上れば製品価格も引き上げ、原料が下がれ製品価格も下げる”という新しい価格体系の確立の第一歩とすべく取り組んだものでもある。さいわい多くの需要家のご理解が得られ始めた。
 ▽合理化実行計画の策定=生産から物流・購買等におよぶ全面的な検討の結果、05年度までに合計260億円(00年度からの累計は310億円となる)の合理化効果を上げる計画を固めた。内訳は、生産関連で140億円、販売・研究部門で40億円、物流・購買関係で45億円、アドミ関連で10億円、技術シナジーで25億円--となっている。
 ▽今後の取り組み=04年度におけるROSを7%とすることを目標に収益改善を図ることが基本。ついては、マーケティング、製品構造、設備構成、研究開発活動--の各部門とも思い切った事業構造改善が必要である。
 ▽マーケティング戦略としては、収益重視に徹していく。このため差別品分野の構成比率を、PEの場合で現在の40%から60%以上に、PPの場合で現在の45%を50%以上に引き上げていく計画だ。汎用品分野はS&Bによるコストダウンと品種の削減などのスリム化を進めていく。
 ▽製品戦略のポイントの一つは、HDPEとL-LDPEの汎用品種のうちの不採算分野を縮小して新触媒による差別化製品への転換を図ることにある。また、LDPEについては、生産プラントの集約化によってコスト競争力を強化していく。もうひとつのポイントは、PPの差別化品種の育成とS&Bによるコストの合理化だ。
 ▽設備面の戦略では2つのテーマがあり、その一つは、C4コモノマーのL-LDPEの年産10万tプラントを機能性品種用に転換してPE全体の現有95万t能力を04年に85万tにすることだ。もう一つのテーマは、S&BによってPPの設備を現在の12系列合計100万tから7系列合計96万t体制に改める。これも04年に実現する。
 ▽研究開発に関しては、、重点テーマへの資源投入の集中化、開発の効率向上、将来テーマへの資源配分の強化--の3点を重要課題に掲げていく。