2002年08月07日
「米国の塩ビ需要引続き堅調」プラ工連 
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本プラスチック工業連盟

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、米国の調査会社(Predonia 
Group)の報告をもとに、1996-2006年の米国プラスチック需要見通しをまとめ、発表した。このなかでPVC(塩ビ樹脂)について、今後も年率3.1%と堅調な伸びを続けると予想している。

 報告によると、米国のPVC需要は、1995年の115億ポンド(1ポンドは約0.45キログラム)から2001年には135.5億ポンドと、年率3.3%ペースで増加、2006年には158億ポンドに達すると予想している。この間の伸び率は平均3.1%。増加の原因として、コストや強度、多様性、成形性などをあげている。
 
 需要部門別に見ると、最もウエートの高いパイプや継手、窓ワク、サイディング材などの建築分野が95年の82.72億ポンドから、01年には98.56億ポンドと年率3.6%増加し、さらに06年には116.8億ポンド(年率3.5%)に達すると予想している。PVC需要全体の4分の3をこれらの分野が占めていることになる。
 
 建築分野のうち、パイプ・継手は95年の51.35億ポンドから01年59.10億ポンド(年率2.9%)、06年は69.40億ポンド(同3.3%)と予想。パイプのうちの60%は給排水管で、コンクリートやスチール管などにくらべて軽量で耐防食性、耐久性、設備費が安価、などの特徴をもっていることが増加の理由としている。